空飛びたこ

アーカイブ - 記録 詞 書き散らし

物語(歌詞)

2020  未公開 歌詞

 

 

 

 

 

 

偶然だったのかどうか鳥の卵の羊膜が放射する無数の波で溶けたアイスを食べたのが横浜の船を見ていてずるくなれなかった冬にいくつもの当たってほしいお神籤を結んだせいで行ってみた大聖堂で猫が2匹死んでいました かぶと蟹の甲羅みたいな形の菩提樹の下

たとえ天気予報が外れても続いた湿原に苔を育てるほうの人生が果たしてあるのかと

 

あってもいい自由にも扇風機で名のない風を塗り込めた宇宙に球状星団が散らばります

お祝いの鯛はめでたいほど赤黒くなっていずれ道徳になる気持ちを左から右に流れます

打ち寄せては引くまなざしの連帯に点いた言葉の火に焦がされた地球にエルドニアが生きていた頃

ランドセルを投げた腕で天使の歯を磨く夜はよろこびがひし形をして飛びまわっているのでした